終電を逃して雷門まで

Itsusoの雑談

終電を逃したジャニヲタが秋の夜長を楽しんだ話。
眠れなくて暇なあなた、私のように終電を逃して暇なあなたへ。

写真撮り下ろしだよ!

「終電を逃した」が遊びの合図

10月某日。

時計の針がてっぺんを指す頃。

私はワクワクしていた。

我が人生はドラマティックである。

なぜなら

人間生活が下手だから。


この日もジャニヲタである私は

好きなタレントを見るためにコンサートに赴いていた

終演後、友人と語らいながら夕飯を食べる。

何とも楽しい時間。

事件は帰りの電車で起きた。

行き先の方向が違う。

明らかに自分が乗るべき方向と逆の電車に乗っていた。

乗り換え案内を調べるが

あろうことか先程自分が乗ろうとしていた電車が

最終だったらしい。


仕方ないので乗り換えの間を”急ぐ”設定にして

次に到着する駅からの

違うルートを検索。

(あった。)

終電に向けて猛ダッシュ。



しかし私がホームに辿り着くよりも先にその電車は行ってしまった。

逃した。

終電を逃した。

走って心拍数の上がっているのもあってか

落胆すべき状況だが、

なんだか楽しくなってきた。


「ライブ後に終電を逃す」

なかなかない体験だ。


幸い、その時間

自宅の最寄りまでは帰れないものの

まだ少し電車が残っていた。

朝までをどう過ごそうか。

どこで過ごそうか。

せっかくの機会だから面白いことがしたい。

この時点で極力自宅の近くまで帰って

そこからタクシーという選択もあったが

私の性格上その選択は取り消すことにした。

タクシーに課金しても楽しくないし。


最寄りまでの終電を逃し私が向かった場所


(はて、どうしたものか)

と考えた私が降り立ったのは上野駅であった。

その日はちょうど雨上がりの夜だった。

以前雨上がりの夜に上野駅を利用した際の景色を思い出したのだ。

濡れたタイルに街灯が映り鮮やかに光る姿がなんとも美しい。

地図で調べたところ時間があれば浅草までも歩けそうだ。

私は真夜中の東京観光をする事に決めた。

終電を逃した私がたどり着いた雨上がりの上野駅

雨上がりの上野駅は相変わらず美しかった。

何より私は雨上がりの夜が大好きである。

濡れた路面は鮮やかだし、

イルミネーションなんかよりも風情がある。

人だかりも出来ない。

そんなたわいもない美しさを

感じる人間だけが静かに楽しむことのできる景色。


凡ミスで終電を逃すような

しょうもない人間だが

こういう当たり前の景色を

当たり前以上に楽しめるところは

自分の長所だと思う。

終電を逃し上野駅から雷門まで

後で調べてみたらざっくり2キロくらい。

ライブの後で疲れていたり荷物が多かったり、

写真を撮りながら歩いていたこともあり45分位かかったけれど

普通に歩けば30分前後というところだろうか。

夜中に女子が1人で危ない

という声も聞こえてきそうだが、

ずっと大通り沿いで行ける。

たまにコンビニもある。

危ないという意見はぬぐえないが怖さはない。

終電を逃して夜中の雷門へ

まあ、夜道に何か面白いことがあるかといえば
ちょっと感覚がずれてる私は
濡れた路面がキラキラ光って楽しいくらいなので

変なことしてんな〜
でも楽しいから良いか〜
という気持ちだけを抱き
ひたすら歩いて雷門へ。

今宵の目的地、雷門。


お〜。綺麗じゃないの。

真夜中に女子が1人で雨上がりの雷門見てるのもなんだけど

想像以上に綺麗。

仲見世通りの灯りが夜中でもついているのは意外だった。

もっと暗くて大したことない雷門を拝むつもりでいたから。

終電を逃した人々が通る仲見世通り

せっかくここまで来たので浅草寺の方へ歩いてみる。

意外だったのはこの時間でも10人くらいの人に会ったこと。

2人組の外国人が数組と

若い男女の4人組。

無論1人でフラフラしているのは私くらいであったが。

終電を逃して見たもの

水溜りの中の風景というのはなんだか趣のあるものだが、

提灯×水溜りというのもまた少しばかり怪しさもあり良いものですね。

浅草寺自体は閉まっているので遠巻きに拝んで脇へ。

雨上がりの夜は何でも絵になるから良い。

卍な瓦。

特に意味は無い。

寺だから卍でなにも間違ってない。

濡れることでより明瞭に浮かび上がる凹凸が面白い。

終電を逃してみる真夜中のスカイツリー

浅草寺を抜けて歩いていくとスカイツリーが見えたので

吸い寄せられるようにそちらへ。

低い空に今に溶けかけたスカイツリーは

どことなく怪しげで、

現実世界ではないような印象を受ける。

終電を逃した者よ隅田川を渡るべからず

そういえばスカイツリーを間近で見たことがなかったと思いどんどん近くへ。

土地勘がないから調べるまで知らなかったけどこれ荒川(後日人と話していたらそれ隅田川!!って突っ込まれました)なんだね。

流石に大きかった。

ちょっと橋の途中まで、

という気持ちで行ったのだが、

引き返すのもつまらないと思い直し

渡り切ってしまった。


しばらく歩いて後悔した。

時間はたっぷりあるから良いのだが、

本当は雷門をちょっと拝んで

三ノ輪か南千住辺りに抜けるつもりだった。

結果的に荒川隅田川を渡り直すのに

優に2.5キロくらいは歩く羽目になった。

興味本位で荒川隅田川を渡るものではない。

終電、逃したらどう過ごす?

東京の観光名所
雷門、浅草寺、スカイツリーまで見たら
徒歩圏内で夜中に見て面白かったところもこれ以上ないので
この記事で書くことはこんなものですが、

終電逃して遊び始める変人の私から言えることは3つ

・終電逃すのも案外楽しいよ

・夜の雷門は綺麗

・隅田川は興味本位で渡るべからず

あと私は「今私に絡んでくる変な奴がいたら双眼鏡でみぞおちおもっきし殴ってやる!」
という強い気持ちを持って歩いていたけど
女の子が夜中に一人で歩いてると父ちゃん母ちゃん悲しむから気を付けてね。
おすすめはしない。
暗くて狭い路地はさすがに怖いから避けること。

結局朝方まで歩き回ったけど
翌日はまたライブに行きました。

ジャニヲタって楽しいね!

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