ジャニヲタが蜷川実花監督の映画 人間失格を見てきた。

映画


蜷川実花監督、小栗旬主演の映画 人間失格を見てきました。

私は思考のベースがジャニヲタなので、

映画を見た感想も必然的にジャニヲタでいることで得た知識から広がりを見せる。


映画のレビューなんてしたことないし、

普通の映画のレビューであれば書くことに長けた人がいるはずなので、

今回はジャニヲタでなければ伝わらなそうな切り口で感想を書いていきます。

ジャニヲタが見た映画 人間失格: Show must go on

まず言いたいのは

最後のシーンが天晴であった。

あの、しなやかで清々しい強さ。

ジャニーさんが亡くなった時のジャニヲタの振る舞いを思い出した。

ジャニヲタが口を揃えてShow must go onと言ったあの日。

あいつのぶんも生きるを心の中で口ずさんだあの朝。


大切な人を失っても変わらず(実際にはそう見せているだけだが)

生活を営む人間は強くて美しい。


ジャニヲタが見た映画 人間失格:突然の日生劇場


とあるシーン。

天井が映った瞬間に(これは…!)と思ってしまうのがジャニヲタの性。


日生劇場の天井って綺麗だよね。

パンフを見ると“劇場・3階席”とあるけど、

ジャニヲタならわかる。

日生劇場に3階席は存在しない。



1階、GC階、それ2階な。


つっこむところそこじゃないけど気になるよね。


因みに映画観終わった後にどこかから「日生・・・」

という声が聞こえてきたので

間違ってないはずだし、一定数の人は日生劇場・・・!

と思っているはず。

ジャニヲタが見た映画 人間失格:太宰の優しく残酷な正義


「家庭があっても恋するって、不道徳かもしれないけど、矛盾じゃないね」
(劇中 太宰のセリフ)

佐倉と口論になった時の

「俺が平気でやってると思うか?」
(劇中 太宰のセリフ)

でも思ったけれど

この映画で描かれている太宰は、自分の正義やロジックに従って生きているように見えた。

自身の正義に従うだけで、

悪人でなくとも世界が歪んでしまうことは

世の中往々にしてあることなのだろう。

この奇妙な正義とやさしさは、

「奇子」を見た時の感覚に似ているように思う。

ジャニヲタが見た映画 人間失格:ジャニヲタちょっとしたことで反応しがち

劇中に繰り返される

恋と革命のために生まれてきたのであるのに
(劇中 静子の日記より)

というフレーズ。


くだらないことを言うと、

恋とか愛とか革命とか言われると

「愛・革命」が頭に浮かんでしまうのは私だけでしょうか。


あと太宰の血に染まった唇見て

JAPONICA STYLEの京本くん思い出しちゃうのは私だけじゃないはず。

ジャニヲタが見た映画 人間失格:みんななんて存在しない

世間て誰?どこの誰のこと?
そんな顔も見えない人たちのことなんてどうだっていい。
わたしはわたしの物差しで生きるの。

(劇中 静子のセリフ)

これはジャニーズとは関係がないのだが、

私には2つ下の妹がいて、年甲斐もなくよく喧嘩をする。

中でも私が特に腹が立つのが

「普通」とか「常識的に」という言葉だ。

あなたの普通は私の普通ではないし、

あなたの思う常識が私には通用しない。


子供が親に物をねだる時に

「みんな持ってる!」なんて言うと

「みんなって誰!」と親に怒られるみたいな話はよくあるけれど、

それと全く一緒だ。

大人も同じだなーと思う。

「みんな」とか「普通」とかそんな見えないものは実はないのと同じである。

ジャニヲタが見た映画 人間失格:太宰がタレントに重なって辛い

「壊れちゃ困るものなんて、作家は持っちゃいけねーんだよ」
(劇中 安吾のセリフ)


この映画で描かれている太宰の生き様は終始パフォーマーだと思った。

芸術家とか作家というよりタレントだなって。

こんなのジャニヲタが見たら軽率にしんどくなるじゃん。

なるよそりゃ。

壊しなさい、私たちを。
(劇中 美知子のセリフ)


結末まで含めて、太宰の生き方が無気力で美しすぎるんだよね。

もちろん映画は物語として書かれているのだけれど、

それにしても太宰というキャラが立っているな、と。


そう思わずにはいられないのである。



家族を大切にしなければなんて良識。

壊すことを許可された太宰が壊したものは何だったろうか。

ちょうど最近似たようなものを観たな。と思った。

愛に溺れて、でも本当はいつでも満たされなくて、

最後の自分の身勝手が“死”

ドンジュアンと一緒だと思った。

命を削って作品を作る姿は「それいゆ」の中原のようでもあるし、

自分の死に対してのシナリオを他人に委ねるあたりは

「ピンクとグレー」のごっちに通ずるところもある気がする。

君の未来に幸あれ・・・。

ジャニヲタが見た映画 人間失格:大正解の愛

”誰よりも愛してゐました”


誰よりも太宰の作品を愛していたのに褒めもせず

太宰を支え続けた美知子には考えがあっただろうし、

美知子の愛は誰よりも深かったと思う。



何で美知子にもっと優しくできないの~!と思ったけど

結局美知子のことを愛していたの、正しすぎるなー!

大正解だなー!

何でこんなに人生踏み誤っているのにそこだけ正解選べちゃうかなー!

しんどいわー!

そこは間違っておこうよ!!

というのが私の感想。

ジャニヲタが見た映画 人間失格:蜷川作品が見たいか太宰が見たいか

全体のサラッとした感想としては、

蜷川実花の世界観みたいなものは薄めだった。

内容が内容だからかな。

蜷川実花ワールド全開!!な感じを見たいならダイナーの方がおすすめ。

そういう意味で個人的にはダイナーの方が好きだったかな。

とはいえ、太宰の愛すべきクズみは一定数のジャニヲタに刺さると思う。

(私もそのタイプなので人間失格は人間失格で満足している。)

一番、蜷川実花監督ぽいなー!って思うのは沢尻エリカさんが演じる静子の衣装かな。

あと、太宰の部屋の壁のブルーが恐ろしいほど美しかった。

ジャニヲタが見た映画 人間失格:これから見にいく方へ

最後に、このブログを読んででも

そうでなくても、

見に行こうって思った方にひと言、私が伝えられるなら、

一人で見よう。


悪いこと言わないから。

一人で見るか、この人とならって人と見て。

半端に適当な人と見て良いことない。

マジで。

見るか見ないかなんてどちらでも良いけど

私は見てよかったです。

ジャニヲタたるもの、迷った時には既に心は決まっているものでしょ?

やらないなんてないから。

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